社風・働きがい

高度な専門知識で営業職と顧客とをバックアップ。たすきコンサルティング・M&Aアドバイザリー部

公認会計士、税理士、中小企業診断士、社会保険労務士など、専門性の高い資格を有する社員が多数在籍している株式会社たすきコンサルティング。もともとは税理士事務所として始まったコンサルティング企業ということもあり、高度な知識と経験を生かしてテクニックでお客様の経営支援やM&A仲介を行っています。

コンサルティングを専門に行うM&Aアドバイザリー部では、譲渡・譲受企業の分析、審査を行うほか、企業提携部の営業職への助言、財務コンサルティング案件を請け負うなど、高度な専門知識を駆使して顧客や社員を支援しています。具体的にどのような仕事を担っているのか、M&Aアドバイザリー部 部長の船橋武士さんにうかがいました。

船橋武士さん
M&Aアドバイザリー部 部長。公認会計士。
大学卒業後、公認会計士として上場企業、の社会福祉法人、医療法人や証券会社などの法人監査に約10年間携わる。その後、大手税理士法人で事業再生事業として財務デューデリジェンス、株価算定、事業計画の作成やM&A関連事業に従事。さらにコンサルティング会社でM&A関連事業やM&A後の支援事業(PMI)を行った後に株式会社たすきコンサルティングに入社。M&Aアドバイザリー部で、コンサルタントへの助言の他、企業の評価等を行う。

知識だけではない。聞く力、伝える工夫が求められる仕事

――M&Aアドバイザリー部の業務内容を教えてください。

M&Aの仲介業務が7割、財務関係のコンサルティング業務が3割です。M&A仲介業務は営業担当と協力しながら取り組んでいます。具体的には、株価の試算、財務分析、その後の全体スケジュールの作成や管理、各種必要な資料の作成などを行っています。営業担当の後方支援をしている形ですね。財務関係のコンサルティング業務は、上場企業などから直接依頼をいただき、財務デューデリジェンス、株価算定業務、ストックオプションの評価などを行っています。

――M&Aアドバイザリー部で働くためにはどのような能力が必要なのでしょうか。

会計の数値を取り扱うことが多いので、簿記3級程度の知識は必須です。中途で入られる方は過去に数字を扱う仕事を経験されていると理想的でしょう。法人税や所得税、さらには相続税や贈与税などについての知識も必要になってきますし、会社法の知識も資料作成には不可欠です。しかしこれらの勉強は入社後に始めれば問題ありません。自主的に学ぶ意欲があれば、必要な知識は身につけられますから。

何よりも大切なのは聞く姿勢です。たすきコンサルティングのM&Aアドバイザリー部には、営業担当から各種会計や財務に関する質問や課題解決の依頼が来るため、意図をしっかり理解し、わかりやすい説明をする必要があります。相手の話を傾聴し、正しくわかりやすく伝える力が求められます。たとえば、M&Aスキームとして株式譲渡を行うか、会社分割を行うかを検討する場合。株式譲渡についてはわかる人が多いのですが、会社分割については仕組みを知らない人が少なくありません。そのようなときは、図式を使い、見やすく、理解しやすい説明資料を作るようにしています。

諦めない姿勢で、シナジーを生むM&Aを実現

――これまでの業務で最も印象に残っていることを教えてください。

たすきコンサルティングに入社してすぐに担当した、岐阜県の会社のM&A仲介業務です。期間としては2年半から3年ぐらいかけて取り組んでいました。譲渡企業の代表は、大事に育ててきた事業を妥協して売ることは絶対にしたくないと考えつつ、事業を継承するためにはM&Aが必須だと理解されていました。そのため譲渡価格が高額になり、なかなか譲受企業が見つからず、現れてもブレイクしてしまうことが繰り返されていました。

しかし、経営者様も担当営業も諦めずに譲渡先を探し続けたところ、最終的に譲渡企業の将来的な収益力を見込んだ上場企業が譲受先となりクロージングに至りました。担当営業があちこちの現場を回って交渉を重ね、私は会計面や法務面で浮き上がっていた疑問を検討し、回答することで支援をし続けたことが、無事に実を結んだのです。この案件は財務デューデリジェンスを行う際にも非常に多くの依頼事項があり、また評価過程で検討することも多かったので、成約したときは心底ホッとしました。M&A後の業績は好調だと聞いています。既存事業とのシナジー効果も高く、収益に大きく貢献しているようです。

慎重な審査でM&Aのリスクを低減

――譲受企業を審査するときには、どのようなことに留意しているのでしょうか。

M&Aの手続きが進行してから問題がみつかると解決が難しくなり、ときには取り返しのつかないことになるため、買主審査は早い段階で行っています。買主審査のときに重視しているのは、財務能力と運営能力です。財務能力については、株式譲渡であれば譲渡対価を支払えるかどうか、自分の手元資金で支払えるのかどうかを調べます。もし借り入れをするのであれば、借り入れをできるだけの与信の能力があるのかどうかを合わせて調査します。

運営能力については、M&Aを終えたあとに、その事業を一緒にやってプラスのシナジーを出せるのかを検討。M&Aをした後にその企業が成長するかどうかを判断することが大切です。

これらの判断は、決算書や法人税の申告書、登記簿謄本といった資料を取り寄せて行うほか、継続して事業が行われているかをWebサイトで確認し、登記簿謄本の内容と整合性が取れているかを突き合わせるなどして行います。検討の結果、リスクがあると判断した場合は契約書に譲受企業の義務を追加するなどをしてリスクが低くなるよう策を練ります。

――譲渡企業の企業価値を算定するときにどのような点に注意を払っているかを教えてください。

対象企業の将来の予測値、事業計画値として採用されるが一定の合理性を持っているかに留意しています。株価評価を行う際には、基本的に評価対象会社の将来の予測値を割り引いて合計し、株価を算定します。合理的な事業計画値を採用しないと評価額が過大または過小になってしまい、M&Aのスタート時点で実態とかけ離れてしまうのです。そのため過去3期分の財務数値を見て、その数値の平均あるいは、直近の傾向を考慮した数値を採用するようにしています。事業計画の割引率は類似会社の数値の平均値を使いますが、このときにできるだけ対象企業と事業内容や規模の類似した会社を選ぶよう注意しています。

粘り強く真摯に仕事に臨む営業職をサポートしたい

――今後の展望をお聞かせください。

たすきコンサルティングにはとても誠実で粘り強い営業の方々が大勢いらっしゃいます。譲受企業からも譲渡企業からも真摯に話を聞き、要望を汲み取り、まっすぐに仕事に向き合っています。丁寧に課題解決を行うので、ときには進みが遅くなってしまうこともあるのですが、諦めずに仕事に取り組む営業の方々をこれからも精一杯サポートしたいですね。そのためにさらに深い知識を身に付けていきたいです。

またM&Aアドバイザリー部単独での活躍の場をも広げるためにも、財務関連のコンサルティングの仕事量を増やしていきたいと思っています。

――入社を検討している人にメッセージをお願いいたします。

M&Aアドバイザリー部に限らず、たすきコンサルティングは一人ひとりが熱意を持って業務に取り組んでいます。全員が前を向いて、知識を出し合って、協力し合って、一丸となって全力で進んでいるんです。ですからM&A業界で頑張ろうという意気込みがある方はぜひたすきコンサルティングに目を向けてもらえると嬉しく思います。経験者はもちろん歓迎しますが、協力して業務に取り組める体制が整っているため、未経験であっても活躍できることと思います。ぜひ入社をご検討ください。

The Deals編集部

The Deals編集部

「The Deals」は、M&A業界の概要、求められるスキルセット、成功するためのキャリアパス、そして現在募集中の求人情報まで、幅広い情報を体系的に提供することで、これからのキャリアをM&A業界で築きたいと考える若手の求職者を支援します。

一覧に戻る

新着記事

Scroll down