誠実な態度でM&A仲介に臨む株式会社たすきコンサルティングでは、成約後もお客様とコンサルタントが良好な関係を保ち続けることが珍しくありません。
実際に2024年の春に成約した後も良好な関係を保ち続け、さらなる発展へ向けて共に歩みだしている、株式会社ノットグローバルホールディングス代表取締役社長・松澤宗光様と株式会社たすきコンサルティング企業提携第三部の加藤さんに、成約に至るまでの過程や2人の関係性についてお話しいただきました。
株式会社ノットグローバルホールディングス
代表取締役社長 松澤宗光さん
大学卒業後、OA機器販売の営業会社に就職。営業時にイベント・企業プロモーションを展開する株式会社ノットの谷川氏との出会いをきっかけに25歳で同社に転職。新規事業として中古車販売・自動車輸送代行を開始し、2007年3月には事業部を独立させる形で株式会社ノットグローバルを設立。2015年7月株式会社ノットグローバルホールディングスを設立し代表取締役に就任。株式会社たすきコンサルティング
企業提携第三部 部長 加藤 明さん
1981年生まれ。大学卒業後、食品メーカーに入社し、マーケティング・経営企画部門にて戦略策定やM&A実務を経験。2018年にたすきコンサルティングに入社し、製造業・建設業・運送業・不動産業を中心に幅広い業界の経営をサポート。事業継承を中心とした戦略的M&A、事業再生等を20件以上支援している。
目次
――今回のM&Aはどのような課題解決を目指してスタートしたのですか?
加藤 松澤様より提携先の2社を譲受したいとご相談をいただきました。外注している仕事を内製化することで、さらに経営を効率化することを考えられたそうです。
松澤 5年ほど前に加藤さんにいろいろと相談をさせてもらったことがありました。そのときは話が頓挫してしまったのですが、加藤さんとはゴルフ仲間としてつながっていたんです。今回の話が持ち上がったときに、まず相談しようと思ったのが加藤さんでした。気さくな方なので、話しがしやすいんです。
――今回は譲受先が決定した段階で相談に来られています。課題としていたことは何だったのでしょうか。
加藤 スキームの構築ですね。最終的に関係者全員が満足の行く形にするためのM&Aを考えました。それから譲渡企業の経営者様が比較的お若かったので、全員が自社の成長を見込むことができる組織体にする必要もありました。
松澤 僕としては最終的にいい形でグループになればいいので、スキームの詳細などは加藤さんにお任せしていました。
加藤 株式交換等を含めたスキームを幅広く検討し、提案させていただきました。スキームを考案する際には、たすきコンサルティングにM&Aを専門的に扱ってきた会計士がいることが強みになりました。複雑な手法も専門家の力を借りることでスムーズに提案することができたと思います。
松澤 加藤さんからのレスポンスはいつも早かったですね。
加藤 ありがとうございます。企業が持つ許認可を生かしながら統合をする必要があったため、そのあたりも社内で専門的な知識を持つ者に早期から相談しながら取り組んでいました。
――案件を進めていくうえで、とくに印象に残っている出来事について教えてください。
加藤 成約が近づくにつれ、譲渡企業の経営者様が譲渡を迷われたことがありました。お酒を酌み交わしながら経営者様の気持ちを聞き取り、決断のご支援をさせていただいたことは印象に残っています。
松澤 話がまとまったのは締めのラーメン屋だったんですよね。M&Aはゴールではなく、両者が共にスタートラインに立つことなので、一緒になった会社がいい関係を築いて一緒に成長できることが重要です。みんなが同じだけの熱量で働けるように、全員が納得できる形のM&Aをしてもらえるようにお願いしました。
譲受する私たちも譲渡される企業も決して大きな会社ではなく、家族経営のような運営をしていたので、ご家族が困ることのないように条件を整えなければなりませんでした。
加藤 譲渡企業にしてみれば、ノットグローバル社はそれまでは重要な取引先であるわけです。おそらく言いづらいこともあったはずなので、当事者同士のコミュニケーションではどうしても発生してしまう溝を埋めるのが私の重要な役割だと考えました。
松澤 今回のM&Aは、加藤さんがうまく取り持ってくれたおかげで本当にきれいに話がまとまりました。M&Aって、結婚みたいなものじゃないですか。全然違う畑で育った者同士が一緒になるわけですから、どうしても齟齬が生じます。そのあたりの調整の多くを加藤さんが引き受けてくれました。なかには、私が直接聞けば関係がぎくしゃくしてしまうような話もあったことでしょう。それを加藤さんはそっと吸収してくれたのではないでしょうか。関係者同士の距離感を実にうまく計らってくれて、本当に感謝しています。そういえば取締役会で役員に説明をしてもらったこともありましたね。
加藤 代表である松澤様から直々に話されると、社員のショックが大きくなりそうな内容は、私がプレゼンすることで衝撃を和らげました。
松澤 加藤さんという社外の人物がプレゼンすることで、統合することを伝えやすくなりました。加藤さんにとっては大変だったと思うのですが、助けられましたね。
――松澤様が「たすきコンサルティングに依頼して良かった」と感じているポイントを教えてください。
松澤 M&Aがうまくいったことはもちろん良かったのですが、M&Aが終わった後もいいお付き合いをさせてもらっています。加藤さんは幅広くお仕事をされているので、さまざまな特長を持つ優れた企業をたくさんご存知なんですよ。そのつながりを通じてお取引先をご紹介してくださるんです。おかげで経営面でもとても助かっています。
加藤 少しでも事業の後押しができていればうれしいですね。
松澤 将来的にはもっと幅広く事業展開をしていきたいので、さらにまたいい案件があればぜひご紹介いただきたいです。
加藤 今後もお仕事の案件や人脈のご紹介などで何か貢献していきたいと思っています。気軽にご連絡をいただける関係にはなっているので、松澤様の精神的な支えにもなっていけたらうれしいですね。自分が携わった企業としてノットグローバル社のことは応援し続けたいですし、成長を見届けたい。将来どうなっていくのかが楽しみなので、半年毎とか1年毎に様子をうかがいたいと思っています。
――加藤さん、今回のM&Aを進めるにあたり、コンサルタントとして最も充実していたタイミングを教えてください。
加藤 やはりバラバラだった企業同士が一つのチームとしてまとまっていくところを見られたことだと思います。融合していくときに大きなパワーのようなものを感じられたので、ノットグローバル社はこれからもまた成長されるのだと思います。
松澤 本当にいろいろとお世話になりました。おかげでいいスタートが切れました。これを成長させるのも失敗させるのも私たち次第だと思います。さらに成長した暁にはまたいい譲渡案件をご紹介ください。そのときには手数料を割引していただけるとうれしいですね(笑)
加藤 ゴルフで勝負して決めましょう(笑)
――松澤様はたすきコンサルティングで働く人にどのようなことを期待しますか?
松澤 一緒にお酒が飲めてゴルフができる仲間が増えると嬉しいですが、それは一旦置いておいて(笑)。やっぱり嘘をつかず誠実に働いてもらえことが顧客にとっては一番大切ですね。M&Aコンサルティングの仕事は信用が一番ですから。加藤さんのように顧客にしっかり向き合って仕事をすることを期待していますよ。
The Deals編集部
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