会社の成長

地域経済の発展に貢献したい!工学研究の道から新卒でM&A仲介の道に飛び込んだ3年目社員の本音

2005年に経営・財務コンサル会社として設立された株式会社たすきコンサルティング。社内に公認会計士や税理士を擁しており、高度な専門知識を要するM&A案件も安定感を持って迅速に進めることができます。社員の多くは業界未経験の転職者ですが、中には新卒でM&A業界へ飛び込んできた人もいます。大学院卒業後に入社し、M&A仲介営業として活躍するYさんはその一人。学生時代に細胞膜の研究に打ち込んだYさんはなぜたすきコンサルティングで働くことを選んだのでしょうか。たすきコンサルティングで働くことの魅力についてうかがいました。

株式会社たすきコンサルティング
企業提携第二部 Y・Yさん

大分県出身、神戸大学大学院工学研究科卒業。細胞膜の運動を力学的に解析する研究に取り組む。2022年、株式会社たすきコンサルティングの代表・森田の「M&Aで地域経済の発展に寄与する」という思いに共感し入社。企業提携第二部に配属され、新卒入社後2年間で2件のM&Aを成約させる。

在学中は細胞膜の運動原理を追求。新たな目標のためにM&A仲介の道へ

――Yさんのお仕事の内容を教えてください。

M&A仲介の営業職として、譲渡企業・譲受企業との間に立ち、M&Aの成立に向けて交渉や助言をしています。日中はお客様との面談が中心で、夕方以降に資料作成をすることが多いです。大学院在学中に培った数値シミュレーションの経験を生かし、社内の業務効率化に向けたDXの推進にも携わっています。

――大学院では何を学んだのですか? 

大学院では理論式の組み合わせや数値シミュレーションを用いて、細胞膜がどのような原理で動くかの解析を行いました。将来は医療分野をはじめ、社会に役立てることが研究の目的でした。

――研究に没頭されたYさんが、M&A業界へ就職した理由を教えてください。

理由は2つあります。大学院卒業後、院生はそのまま研究職に就くか、一般企業のエンジニアとして働くことが多かったのですが、どちらの進路も私にはなんだか合わない気がしました。対象物に向き合うよりも、たくさんの人と関わりながら、誰かの目標の実現に向けたサポートをする仕事に就きたいと感じるようになったからです。そのため就職活動では人材紹介会社等に応募していましたが、異業種も視野に入れ、M&A仲介会社も志望先に加えていきました。M&A仲介業は、売手企業・買手企業双方の経営者だけではなく、それぞれの企業で働く従業員などと関わることになります。多くの関係者の気持ちに寄り添いながら、経営者の人生にとって大きな決断となるM&Aをサポートできることに魅力を感じたのです。

地域経済に貢献したい!たすきコンサルティングの理念と想いが重なった

――もう一つの理由は何ですか?

地域経済に貢献したいと考えたことです。大学進学を機に、私は地元の大分県を離れ関西地方に移り住みました。年に1〜2回大分に帰省をすると、生まれ育った街に活気がなくなっていることに気が付いたのです。商業施設やアーケード街が閑散としていて、どこか寂しさが漂っていました。一度地元を離れたからこそ、変化を敏感に感じ取ることができたわけですね。それで「生まれ育った街を元気にしたい」「そのために自分ができることは何か」を考えたところ、M&Aが解決策になるのではないかという仮説に行き着きました。

様々な強みを持つ企業同士が連携すれば、地域に新たな雇用が生まれますし、何十年も続いてきた事業の維持も可能です。少し単純かもしれませんが「M&Aが地方経済の活性化につながる」と信じ、M&A業界への就職を決めました。

――数あるM&A仲介業者のなかで、たすきコンサルティングへの入社を決めた理由は何ですか?

たすきコンサルティングが掲げる「地域経済の発展への寄与」という理念に共感したことです。面接を4回、5回と重ねるうちに、森田社長をはじめ役員の人柄の良さに好感を抱きました。特に森田社長のビジョンや人間性には惹かれ「この方と一緒に働きたい」と感じるようになったのです。

――地域経済の発展に貢献するにあたり、たすきコンサルティングが持つ強みは何だと思いますか?

当社の最大の強みは、会計士や社労士、税理士といった専門知識を持った社員がおり、高度な知識を生かしてお客様をフォローできることです。専門家チームがお客様の状況を細かく把握し、お客様が気づいていない部分までサポートできる体制が整っています。

地域経済活性化の観点では、買手企業の探索エリアが全国に及んでいることも大きな強みです。マッチングの機会が広がり、地方の中小企業のM&A実現の可能性が高まります。

――入社してからどのような案件に携わってきましたか?

これまで2件の成約に携わりました。1件目は、教室運営企業の案件です。小規模ながらオンラインを活用して事業を展開されていました。買手企業は異業種で、このM&Aは両社の強みが合わさったことで新たな価値が生まれる可能性を感じました。

もう1件は、地方のバス会社の案件でした。地方では、運転手不足や利用者の減少などにより、バス事業者は厳しい状況に置かれています。とりわけ小規模なバス事業者の生き残りは困難な状況にあります。特に近年は働き方改革によりバス運転手の労働時間の規制が強化されており、すでに人手不足に頭を抱えるバス事業者への負担が大きくなっています。私が携わることになったバス事業者は、廃業かM&Aによる事業継続かの決断を迫られていました。そのため無事に成約した後、社長が安堵の表情を浮かべられた様子を見たときは私もとてもうれしかったことを覚えています。地域経済の活性化に直に貢献できたと感じました。

「あのときM&Aを選んで良かった」と思ってもらえるように

――仕事をするうえで、Yさんが大切にしているのはどのようなことですか?

私は「M&Aの成立はスタートライン」という認識を持って仕事に臨んでいます。通常、仲介業者は、成約さえさせてしまえば任務遂行とみなされます。しかし、お客様にとっては成約をしてからが本当の始まりなんです。そのため「こんなはずではなかった」と後悔されることがないよう、売手側・買手側企業双方の話をじっくりヒアリングしたうえで、それぞれへのメリット、デメリットを丁寧に説明するようにしています。成約後も、またそのずっと先の将来においても「あのときM&Aを選んで良かった」と思っていただきたいのです。M&A仲介の仕事は売手企業から買手企業への橋渡し役です。譲渡するのは目にみえるものだけではありません。歴代の経営者や社員が大切にしてきた会社への思いも、次の時代につなげていかなくてはならないと考えていますし、それができるということにやりがいを覚えています。

――仕事をするうえでの難しさはどのようなときに感じますか?

M&Aを実施するためには、売手企業の経営者も買手企業の経営者も通常の業務に加えて、M&Aの準備のための仕事に取り組まなくてはなりません。それは必要な資料の用意から相手との面談にいたるまで多岐にわたり、また精神的な負荷も高いものです。

仲介役の私たちはプロフェッショナルとしてその点を十分に認識し、経営者に配慮をして接する必要があります。「この壁を乗り越えてでもM&Aをしてよかった。ベストな選択肢を選ぶことができた」と感じていただけるように立ち居振る舞うことは容易ではないと感じています。

会社のより一層の効率化を進め、高い目標にチャレンジしたい

――今後、たすきコンサルティングで実現したい目標を教えてください。

成し遂げたいのは、地域経済の活性化です。しかしたすきコンサルティングが地方におけるM&Aを増やすためには、より社内の仕組みや環境を整えていく必要があると考えています。会社に対してより具体的で優れた提案をできるよう、一層成約件数を増やし、M&Aへの知見を高め、社内でのプレゼンスを上げていきたいです。

とくに取り組みたいのはDX化です。現在、M&A業界ではマッチングや資料作成の領域においてDX化が進んでいます。たすきコンサルティングも取り組んではいますが、さらなる推進によってより業務を効率化できると考えています。実際に私は大学院で学んだプログラミングや数値シミュレーションの経験を生かし、簡単なモデルを作成し、上司へデモを見て導入を検討してもらっています。マッチングの適正化についても非常に興味があり、仕事と並行して研究を続けています。

現状は全社的な業務効率化を目標としていますが、成果が出た暁には、地方におけるM&A案件を推進しやすくする仕組み作りを進めるつもりです。デモの試行を重ね、適切な予算配分を社内で協議したうえで、地方経済の活性化につながるM&Aの事例を増やしていきたいです。

また目標では、個人的には年間3件の成約を目指してみたいと思っています。それも業務の効率化が実現できれば、手が届く目標のはずです。

The Deals編集部

The Deals編集部

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