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名店の味を世界へ!M&Aとコンサルティングで日本中の飲食店の成長を支える株式会社M&A Properties

飲食店を中心としたM&Aコンサルティング事業に取り組んでいる株式会社M&A Properties。後継者不足に悩む店舗の事業継承をサポートするほか、名店の味を全国へ、そして世界へ広げるための戦略的M&Aの支援も行っています。
ある地方の郷土料理を日本中に広め、老舗の味を守るための支援を行ったコンサルタントのT.Yさんにお話をうかがいました。

[プロフィール]
T.Yさん
M&Aコンサルティング事業部 M&Aチーム ヴァイスプレジデント
インターンを経て2014年に新卒で株式会社M&A Propertiesに入社。社員第1号として活動する。入社当初は、不動産仲介を行うことが多かったが、徐々にM&Aの仕事を覚えコンサルタントへ。宅地建物取引士の資格を持ち、現在も不動産仲介の業務を手掛けながら二足の草鞋で活躍中。

全国展開を目指して、進化系郷土料理店を大企業に譲渡

――これまでに手掛けた、印象に残っているM&A案件について教えてください。

九州地方のある郷土料理を独自にアレンジして提供しているお店を譲渡した案件です。創業者のアイディアとこだわりが光るユニークで美味しい料理を出していました。しかし自力で展開できるのは九州のなかが精一杯。全国に広げるには別の方の力が必要だということで、譲渡先を探しておられました。味とサービスには自信があったものの、土地勘などがない場所でそれを再現していく力はないと感じていたようです。
オーナー様はまず地域の銀行にご相談され、銀行からM&A Propertiesに依頼がありました。
私たちが紹介したのは誰もが知る大手飲食チェーン店の経営会社です。全国に1000店以上の出店をしている企業ですが、今後さらなる挑戦のために地域色の強い飲食店を積極的に買収されており、とても相性がいいと考えました。

――なぜこの案件がとくに印象に残っているのでしょうか。

売手の創業者に大変に喜ばれたからです。買手企業の経営者は、料理やサービスなど店の本質的な部分を評価し、さらには創業者の経営に対する考え方に共感して譲受を決めたので、あまり金額面において交渉することはありませんでした。そのため売手はまとまった金額を手にすることができ、自分たちの夢を叶えることもできるようになったのです。
買手企業にしても、唯一無二のユニークな郷土料理を全国展開することができるようになったため、メリットは大きかったと思います。まだ締結から日が浅く、出店数は増えていませんが、その郷土料理を東京でも食べられる日を私も楽しみにしています。

100年続くうなぎ屋の事業継承

――老舗の味を後継者不足から守るという社会的な意義の大きな案件も手掛けているとうかがいました。

100年続く老舗のうなぎ屋の事業継承に携わりました。3代目のご主人は親から引き継いだうなぎ屋を順調に経営していたのですが、60歳を過ぎ、後継者がいないことに悩まれていました。実はこのうなぎ屋は地元の名士が集う名店中の名店。自分の都合だけでたたむわけにはいかないと考え、ご相談をされました。
調べていくうちにわかったことなのですが、美味しいうなぎ料理は素材が命なんです。信頼できる仕入先があるということは大きな財産でした。そこで、この名店の強みを生かした経営ができる企業に仲介をし、無事に譲渡が決定しました。
ご主人は、もともと割烹の店を持ちたいという夢があったようで、これにより60歳にして第2の人生を歩むことができるように。ご主人の人生も、老舗の味も、地元の誇りも守ることができる出来事となり、とても意義のある仕事となりました。

店主のこだわりや人生に触れられる仕事

――仕事の面白みはどのようなときに感じますか?

経営者が店や料理に込めた想いを聞き、そのこだわりに触れられる瞬間はとても楽しいです。私たちはM&Aのご相談を受けたら、売手の経営者にインタビューをしてその会社が持つ魅力・価値を深堀りします。そのときに、経営者が本当に大切にしようとしていることや企業秘密が明らかになっていくんです。
料理に映した家族の絆の物語や、美味しい素材の選び方、ホスピタリティの実現方法など、その内容は千差万別で、あらゆるお店に独自のストーリーがあります。それを汲み取って価値として資料に反映していく作業は、毎回とても面白いです。
また多数の譲渡企業の決算書を見てきたことで、その店の置かれた状況を読み解くことも得意になりました。飲食店経営は、提供する料理はもちろんのこと、サービス、立地、そして財務感覚などに対するセンスがなければ繁盛しません。総合的な判断力の求められる商売なんです。しかし経営者が趣向を凝らしてユニークな経営をしていると面白いような成長を遂げます。それを間近に見られるというのは非常に刺激的です。

日本の飲食店のクオリティを世界に広めたい

――今後、実現したいことを教えてください。

クロスボーダーで飲食店をサポートしていきたいと考えています。M&A Propertiesが傘下に入っているナシエルホールディングス全体の目標なのですが、今後は海外展開を見据える企業をM&Aでお手伝いしていく所存です。日本には寿司以外にも、鍋料理や麺類など魅力的な料理が山ほどあります。加えてホスピタリティが高く、オペレーションもよく練られています。日本の名店は世界で戦えるはず。飲食店を中心とした日本のソフトパワーコンテンツを世界に発信することで、日本の魅力をより多くの人に伝えていきたいです。

――どのような形でクロスボーダーでの展開をサポートするのですか?

ナシエルホールディングスでは、主に3つの形で支援をしています。
1つはフランチャイズ支援。インアウト、アウトインともにフランチャイズパートナーとなる方を見つけ、契約のあっせんをします。現在、シンガポールの企業が日本におけるフランチャイズパートナーを探しており、具体的な話がかなり進んでいます。契約締結をする日も近いでしょう。このようなアウトインのケースであれば、そのまま出店や人材面におけるサポートをすることもあります。
2つめは人材支援です。海外で働きたい日本国籍保有者の支援をしています。実際に、私たちの支援で、北米のすし店で働き始めている方もいらっしゃいます。
そして3つめがM&Aによるものです。インアウト、アウトインともに実施しており、現在、ニューヨークのレストラン、ヨーロッパのラーメン店、シンガポールのレストランなど全世界で案件が進行しています。

食文化への好奇心を持ち、飲食店が好きな人に向いている

――M&A Propertiesではどのような人材が特に活躍できると思いますか?

やはり食に興味がある人だと思います。食文化への好奇心を持ち続けることができる人は伸びるのではないでしょうか。常に食についてアンテナを高く張り「最近この国の料理が流行っているのか」「この調味料をよく見るな」といったことに気づけると、移り変わりの激しい飲食業界へのトレンドをいち早くキャッチできるようになります。すると売手の価値を正しく見定め、買手へよりよいアプローチができるようになる。お客様との会話も盛り上がり、信頼されるようになるでしょう。
お酒の席を楽しむことができる方であれば、なおいいかもしれません。私たちはよく対象となる飲食店へ視察に行くのですが、お酒を飲みながらだとゆっくりお店に滞在できるため、店内をよく観察できますし、店主との会話も弾み、それまで聞けなかった本音に触れることができるんです。食べることや飲むことが好きで、飲食店の役に立ちたいと考えている方は活躍ができると思います。

――M&A Propertiesへの応募を検討されている方へのメッセージをお願いします。

研修制度がしっかり確立しているので、未経験でも安心して業務に取り組むことができます。若手も数多く活躍しており、グループ間の交流も盛んなので、フレッシュな空気感のなかで楽しく働けるのではないでしょうか。
現在、M&A Propertiesは上場へ向けて社内を整備しているところでもあるため、飛び込んで来ていただければ、これから躍進する企業の黎明期の一員となることができます。日本の重大コンテンツの一つである飲食店のために共に頑張れる方のご応募をお待ちしています。

The Deals編集部

The Deals編集部

「The Deals」は、M&A業界の概要、求められるスキルセット、成功するためのキャリアパス、そして現在募集中の求人情報まで、幅広い情報を体系的に提供することで、これからのキャリアをM&A業界で築きたいと考える若手の求職者を支援します。

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