IPOと新たなビジネスモデルの確立に向け、必要なのは“高度化”と“標準化”

買い手特化のM&Aアドバイザリー業務を中心に事業展開をしているByside株式会社。事業部は大きく分けて、買い手企業の探索からM&Aの実行支援をおこなうAdvisory事業部、他のM&A事業者と連携して譲渡企業の相談を受けるPartnership事業部、バックオフィスから会社を支えるCorporate本部の3つです。今回は、Corporate本部で経営企画を担う、Corporate Dev.・部長 下田明廣さんに、Bysideを支える仕組みづくりや仕事のやりがい、今後の抱負についてお話を伺いました。

【プロフィール】
Corporate本部 Corporate Dev.
部長　下田明廣さん
新卒で金融機関に就職後、大手M&A企業で営業を担当。ITコンサル会社勤務を経て、Byside株式会社に入社。現在は経営企画室を統括している。

IPOに向けて一丸となって業務に取り組む 

ーーご経歴を教えてください。  

下田：新卒で金融機関に勤め、その後大手M&A企業で営業担当をしていました。視野を広げたいと思い、ITコンサルの会社に入社。その後、Bysideに入りました。 

ーーBysideに入社した経緯を教えてください。 

下田：私がITコンサルの企業に在籍していた時に、前職の上司であった弊社代表の川畑が独立してBysideを立ち上げ、「今までの知識を活かして、経営企画に携わってほしい」と熱いオファーをもらい、入社を決めました。 

ーー現在の仕事内容について教えてください。 

下田：経営企画とIT戦略を担っています。アドバイザーが顧客を管理するためのツールであるCRMの改修や、よりアドバイザーが活動しやすい環境を整えるためにAI商談解析ツール等の導入を行っています。買い手探索特化型という新たなビジネスモデルをスケールさせるうえで、必要な仕組みの構築を担っています。 

ーー今まで携わった業務について教えてください。 

下田：中小企業庁に提出する書類の作成、よりマッチングしやすいCRMの改修、事業計画の策定、会議資料や講演会の資料作成など多岐に渡ります。弊社はIPOを目指しているので、現在は規定周りや制度の構築運用、業績を上げるための戦略立案から実行までをフォローしています。IPOに向けて全社一丸となって業務に取り組んでおり、最近はCorporate本部のメンバーも増えてきたので、役割分担を明確化し、現在はIT戦略をメインに推進しております。

業界を作っていく楽しさ。やるべきことが多いからこそのやりがい

ーー創業当時と比較して、Bysideはどのような変化をしていますか。 

下田：社内の雰囲気が活発になってきましたね。社員が増えましたし、それぞれが自分の役割を果たそうとしていて、組織としてしっかりと機能するようになりました。IPOと、M&A業界における新しいビジネスモデルを構築するという目標に向けて、みんなで一丸となって動いています。また、社員が増えてきたことで、上に立つ役職者たちが部下に見られているという意識を持つようになり、気を引き締めて業務に邁進しています。 

ーー貴社の強みを教えてください。 

下田：スピード感と、業界を作っていく楽しさがあることですね。弊社はベンチャー企業です。そのため、意見が通りやすく、意見を無碍にされることがありません。より働きやすく、成果を得やすい環境を整えるために、やりたいと思ったことをやらせてもらえる環境があります。また、業界を作るという観点でいうと、まだまだ未成熟でやらなければいけないことがたくさんあります。ただ、事業者とお客様双方に感謝される仕事で、やりがいもあり、試行錯誤の成果を実感しやすいです。そのため、仕事への取り組みがいがあると感じています。 

ーー今の仕事のやりがいを教えてください。 

下田：経営層と距離が近いため、スピード感を持って仕事を進められる点ですね。やりたいと思ったことを伝えやすく、聞き入れてもらえる風通しのよさがあります。また、裁量権を与えてもらっているので、いろんなことにチャレンジできます。ときには失敗することもありますが試行錯誤を繰り返して、成功したときには社内の人たちから声をかけてもらい、フィードバックももらえて、自分の取り組みの成果が実感できるのがいいですね。 

ーー経営企画部で活躍するために必要なことはなんですか？ 

下田：アドバイザーの目線に立つということと、構造化するという2点です。アドバイザーが最大限パフォーマンスを発揮しないと弊社は成長しません。そのため、アドバイザー目線に立った施策やツールを推進する視点が必要となります。また、何をするにしても、「どんな目的で、どのように使ったら最も効果が高いか」を構造化し、考え、伝える力が不可欠です。

アドバイザーがより活躍できる環境づくりを。自分で考えて動ける人と働きたい

ーーアドバイザーの方々をどう思っていますか。 

下田：お客様のため・M&A事業を通して社会貢献するために奮闘している姿に感謝しています。彼らがパフォーマンスを最大限発揮できるよう、新たなビジネスモデルを成熟させ、さらにスケールしていくために力を尽くしていきたいと考えています。 

ーー今後の展望を教えてください。 

下田：より高度化と標準化に注力したいと思っています。M&A業界はまだまだ非効率な部分が多いです。そのため、AIなどを活用しながら、アドバイザーがより効率的に高度な仕事ができるような環境を整えたいと思っています。M&A業界は業務が多岐に渡るため、どのテクノロジーがどの業務にフィットするのかを見極めながら導入していきたいと考えています。最近では、AIが商談の記録を取ってくれ、分析して課題の提示までしてくれるツールを導入しました。いろいろなツールを調べ、アドバイザーが使いやすいものを導入するようにして、ITの力を活かしていきたいと思います。また、買い手探索特化型という新たなビジネスモデルを展開しているため、会社の知名度を上げ、信頼を勝ち取らなくてはいけません。そのためには標準化すべき業務がたくさんあります。信頼と実績がある状態で、買い手FAという立場を確固たるものにしていきたいです。 

ーーどんな方に入社してほしいと思いますか。 

下田：M&Aは社会的意義が大きい仕事な反面、ハードワークになりがちです。知識も幅広く必要で、泥臭い仕事もあります。そのため、バイタリティを持って、苦しい局面で逃げずに立ち向かえる方がいいですね。また、お客様とその会社、ひいては社会を成長させるということに使命感を持って取り組んでくれる方に入ってほしいです。現状、業務改善しなくてはいけない点も多いため、データを見て自分で考え、お客様のために動ける方と一緒により良いものを作っていきたいです。